肋骨骨折・胸部打撲など、局所の痛みが強いときは、バストバンドが有用です。
足や手の骨折では、ギプスでしっかり固定できますが、胸部にギプス?では、呼吸による胸郭運動で固定ができませんね。そこで、バストバンドの登場になるのですが、布の帯にゴムが付いていて、胸全体に巻くようにして使用します。咳をしたり、くしゃみをしたりした時も、「ずきっ・・・」とする痛みは軽減します。
さて、研修医のNっ田先生、どのようにして患者に装着しますか?
「息を吸って・・・、吐いて・・・」の呼気終末時でに固定するのが正解です。胸郭が小さくなったときを基準に、大きく広がることを防ぎます。締めすぎると苦しくて息ができませんが、緩すぎるとずれ落ちるし固定の用をなしません。外固定の一種です。