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2009年3月29日

お世話になりました・・・

 2009年4月より、京都府南部の公立山城病院へ転勤となりました。
 1年3ヶ月の短い間でありましたが、まわりの皆様に支えられ、なんとか呼吸器外科をがんばって来れました。本当に、ありがとうございました。
 綾部市立病院で経験したことを糧とし、がんばってまいりますので、今後も、ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

2008年12月30日

つり上げ式???

 集中治療室などで動けない人の状態管理に、体重を指標にすることがあります。以前は、体重計付ベッドや、ベッドの下に体重計を入れて測定するものがあります。
 ところが,今回私が遭遇したのは、つり上げ式の体重測定器です。被験者の背中にシートを入れ、シートの左右にステンレスの棒を入れ、上から逆U字のつり下げ金具に固定して、上に釣り上げるものです。
 この装置のメリットは、体を浮かせている間に、ベッドのシーツ交換ができることです。スタッフの力もいりません。安全に体重を測定できる便利な機材でありました。

2008年12月27日

全麻69例・・・

 12月27日(土)にて、綾部市立病院の通常業務は終了いたしました。
 多くの人々のご協力のもと、本年の全麻症例は69例に達しました。肺癌30例、気胸17例、転移性肺腫瘍8例、その他14例です。
 来年も、地に足をつけ、しっかりとやっていきたいと思います。よろしくお願いいたします。

2008年12月14日

呼吸器外科忘年会・・・

 先日、京都府立医科大学呼吸器外科の忘年会が行われました。久しぶりで、全員集合となり、おいしいお肉とカラオケ三昧で大いに盛り上がりました。
 府立医大の5回生の学生さんも5人参加していただきましたが、興味は卒後研修に関してで、将来に希望と不安が入り交じっているような、私自身も同じような時期が在ったかと、懐かしいような、気分でありました。
  今年も残りわずかですが、事故のないように、しっかり確実に進んでいこうと思っています。

2008年12月12日

気胸・・・

 自然気胸とは、何らかの原因で肺に穴が開き、そこから胸腔内に空気がもれて発症します。胸痛や呼吸困難の症状が見られます。
 11月の後半から、京都府北部地域での気胸の発祥が増加しています。宮津で2例、舞鶴で2例、綾部で2例です。季節発生については文献を見たことがありませんので、たまたまなのでしょうか・・・
 治療の原則は胸腔ドレナージで胸腔内にたまった空気を体外に脱気することです。綾部市立病院の研修医の先生は、私の指導のもと、実際に胸腔ドレナージを経験してもらっています。

2008年12月3日

二人で部切・・・

 昨日、今日と、研修医のI瀬先生と部分切除の手術を行いました。月曜・火曜は消化器外科も手術があるため、どうしても人手が足りなくなります。そんな時、役に立つのが内視鏡を固定するアームです。
 写真の手前に見えていると思いますが、金属製の固定アームで内視鏡を把持し、前立ちのI瀬先生と二人で開胸しているところです。部分切除は、これで対応できますが、葉切はさすがに・・・

2008年11月28日

がん幹細胞理論!!!

 ホテルグランビア京都で行われた、「抗がん剤効果の分子機構とがん幹細胞理論に基づく治療戦略のパラダイムシフト」と題した講演会に参加しました。Cancer Stem Cellという理論、それに基づく研究成果に関して、慶應義塾大学医学部の佐谷秀行先生のご講演でありました。
 癌の転移・再発は、Cancer Stem Cellが転移をして増殖するのかということで、講演後に質問させていただきました。転移した細胞がCancer Stem Cellであるかは証明できないが、転移巣にもCancer Stem Cellがあるであろう。Cancer Stem Cellでないがん細胞が転移した先でCancer Stem Cellの働きができるようになるのかもしれないが今後の研究課題であるとご回答いただきました。
 興味深い分野のお話でありました。

2008年11月25日

ハイビジョン・・・

 手術室の内視鏡システムに導入すべく、デモンストレーションがありました。せっかくなので、現在使用中のモニターを横に並べてみて、ハイビジョンの鮮明さを体験してみました。
 症例は左の縦隔腫瘍を見ているところです。ほぼ同じアングルになるようにして映してみました。
 どちらがハイビジョンか分かりますか?



2008年11月14日

肺癌学会(in 小倉)・・・

 第49回肺癌学会が九州の小倉で行われました。
 私は、第1日目にポスターセッションで発表を行いました。
 今回は綾部市立病院から、1年目の研修医が3人参加しました。演題の発表はありませんでしたが、呼吸器外科をローテートした後であり、肺癌に少しでも興味を持ってもらいたかったこと、学会の雰囲気を体験してもらうことを目的に声かけをしました。ポスターをじっくり見たり、教育講演を聴いたり、企業ブースを見て回ったりして過ごしました。
 「最低ひとつは質問をすること」を命題にしましたが、いかがでしたか?
左から、K川先生、私、H先生、K田先生です。
カメラは京都府立医科大学の加藤先生にお願いしました。
ありがとうございました。

2008年11月4日

肺動脈形成・・・

 左上葉切除をするとき、腫瘍が肺動脈の本幹に浸潤・癒着して剥がれないことがあります。力任せでは肺動脈を損傷して大出血を来しますし、腫瘍を残してくるのでは手術としては不完全です。
 中枢側をテーピングし、肺動脈をサテンスキー鉗子でクランプして肺動脈を切離し、切離端を縫合します。特に肺動脈中枢から分岐するA3付近の浸潤の場合は大変怖い思いをします。術後の抗凝固療法としてワーファリンの併用、高齢者や狭心症合併症例ではバイアスピリンも追加しています。
 滅多にないのですが、2例連続であたりました。貴重な経験をさせていただいています。

2008年10月22日

全麻50例!!!

 今年の1月に赴任してから、年間に50例の全麻手術をこなすことを目標にしてがんばってまいりました。

 ご紹介いただいた先生方、麻酔科の先生方、手術室・病棟の看護師さん、コメディカルの皆さん。
 どうもありがとうございました。
 これからも、どうぞ、よろしくお願いいたします。

2008年10月14日

Team HITUDI

 下肢、静脈瘤のストリッピングの光景です。両腕で押さえて止血します。
 院長、私、T田先生と、K下Nsでございます。全員、未年生まれです。


2008年10月9日

気胸・・・

 研修医のK川先生、10月からは整形外科をローテーとしていますが、9月末に入院になった気胸の患者さんが手術になったときいて(それとも、たまたまか?)、手術室にやって参りました。元主治医ですので、手洗いして、手術に入ってもらいました。

 右肺上葉の部分切除の手術です。巨大ブラがあり、ENDO-Roticulatorで部分切除しています。

 担当を外れた患者のことも気にかけている先生です?



2008年9月26日

転移性肺腫瘍・・・

 大腸癌の手術後5年目,胸部CTで異常陰影を指摘されました.
 CTをみると,胸膜陥入(+),spicullaを伴い,大きさ1.8cmでしたが,原発性肺癌を強く疑いました.PETでは淡い集積です.
 
 気管支鏡では確定診断がつかず,部分切除→肺癌なら葉切除の予定でした.術中迅速の結果は「腺癌ですが,大腸からの転移を疑います」でありました.手術は部分切除で終わりました.術後補助療法としてUFT内服をしていましたが,5年経っても再発してくることがあるということを実感した1例でありました。

 この症例の胸部レントゲンを見直してみましたが,陰影が淡くて分かりにくかったです。術後の経過観察,再発のチェックには,胸部レントゲンでは「安心できない」と思っています。

2008年9月20日

左肺静脈・・・

 肺に見つかる悪性腫瘍は大きく分けて、原発性肺癌と転移性肺腫瘍の2種類あります。手術としては、原発性肺癌に対しては「葉切除+リンパ節郭清」であるのに対し、転移性肺腫瘍に対しては、「部分切除」を行うのが標準と思われます。

 転移性肺腫瘍の手術とはいっても、転移する場所により、やむを得ず「葉切除」になることがあります。肺の血管・気管支の中枢(心臓に近いところ)に転移した場合で、腫瘍を切除することにより、その末梢の肺への血流・含気を維持できなくなる場合がこれに当たります。

 左肺上葉の舌区(下・前)に3cm大の転移性腫瘍があり、肺静脈に接する症例がありました。術前のCTを見ると、上葉の肺静脈が下葉の肺静脈に流入し、共通管となって左心房に注ぎます。腫瘍は上肺静脈と下肺静脈の流入部にあり、ぎりぎり取れるか?との診断をいたしました。

 術中所見は図に示したとおり、上肺静脈のV1, V3は合流した部位で切離可能でしたが、その下の腫瘍と肺静脈は強固に癒着していました。肺静脈本幹にテープを通し、微速前進でちょびちょび剥離を進め、時間はかかりましたが、何とか剥離できました。ひゃ~。

2008年9月13日

京都肺癌をなおす会・・・

 今年で第5回目になりました。今までは大学の学友会館や図書館大ホールなどで行ってきましたが、今年は京都駅に近いタワーホテルでありました.PETのデータや,放射線科のインターベンション治療の話,特別講演では,長寿医療センターの丸山先生の講演を拝聴いたしました。
 京都北部からは,与謝の海病院の大月先生(いつもお世話になっています)も来ていただき,呼吸器領域で,綾部市立病院と連携強化についてお願いしました。
 この会は,比較的オープンになっています。病院勤務の先生,開業医の先生,ナースも参加していただいています.来年も楽しみにしています.

新!呼吸器外科研究室・・・

 京都府立医科大学の新外来棟の上に,各科の研究室が移転になりました。
 新・研究室に伺いました。東向きで窓から大文字が見える場所でした.パーティションのしきりも無くオープンな研究室で,イチョウの一枚板のテーブルを購入されていました.今後,呼吸器外科の発展の歴史が刻まれていくであろう,真新しいイチョウテーブルでありました。(写真とれば良かった・・・)

2008年9月7日

禁煙外来!!!

 9月から、綾部市立病院でも禁煙外来が開始になりました.
 呼吸器外科医として、手術をする前にするのが、禁煙指導でした。いままでは、「気合入れて」やめるんやで!!!という感じでしたが、ニコチン依存症の診断がつけば、保険適応で禁煙補助薬を処方できるようになったのです。
 これからは、手術前の患者以外でも、やめたい人が受診していただければ、「気合を入れて」指導させていただきます。

2008年9月5日

綾部に着てね・・・

 現代GPで綾部に1週間こられた医学部5年生と看護部4年生の学生さん、どんな印象を持ちましたか?
 私と直接接点があったのは、月曜日のICU、火曜日・水曜日の手術室、木曜日のICUでした。ICUで重症の患者さんを診ていただいたり、手術室では、肺の手術にも入っていただきました。
 外科を目指すのであれば、症例の種類・数の豊富な綾部市立病院へお越しください。「北部は症例数に不安があるので・・・」と思っているのであれば、そんなことはないということを実感していただけたと思います。
 特に、呼吸器外科に関しては、京都府北部で唯一の呼吸器外科専門医が常勤している施設です。

2008年9月1日

現代GP・・・

 9月1日から1週間の予定で「現代GP」が始まりました。Good Programの略でして,京都府立医科大学・看護大学の学生さんが,京都府北部の病院へ,臨床の現場を見学にきます.
 わが綾部市立病院には,医学生12人,看護学生12人の合計24人が4つの班に分かれて,ローテションしながら,いわゆる「地域医療」を具体的に見学します。
 今日の私の担当は,ICUにおけるRST (Respiratory Support Team)の活動を見ていただくことでした.担当の看護師・MEとともに,人工呼吸管理の患者の呼吸器の設定等のdiscussionを行っています。生理学的な知識が必要なので,基礎医学の分野で勉強した(はず)の酸素解離曲線などをおさらいしつつ,学生さんには人工呼吸の疑似体験をしていただきました。NIPPVのマスクを装着して,呼吸器外科の術後に使用するのと同様に,Peep = 5cmH2O,PS = 10cmH2Oの設定で実際にやってもらいました.かなり苦しい,呼吸がしにくいと自覚していただきましたが、これくらいのアシストをしてやると術後の経過が良くなると説明すると,納得(?)していました。
 これからもしっかり勉強・体験して,”知識”を”経験”にかえていってもらえればと思います。